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けやき坂46 初舞台公演「あゆみ」

2018年5月6日、舞台「あゆみ」チームカスタネット公演 昼の部を見てきた。

舞台って見てる方も結構緊張するし自分の文学的なものに対するリテラシーも低いので、実際見に行こうかしらと迷っているうちに結局券を取らずじまいになっていたんだけど、完売している公演でも当日券があることを最終日直前に知り、何とか券をゲット出来たという経緯。 今思うとこれ見ないという選択肢なかったので本当に危なかった。

戯れにランダム缶バッジ買ってオモロイ感じの引きをして1ウケやるかと思ったら1発でフィーさん引いて本当にウケてしまった。 フィーさん 自慢の推しです。これから見る公演にはおらんのだけど。

隣でLGBTのデカいフェスやってたのも何となく緊張感あって良かったよね(?)。

当日券なので本当に入れただけ良いでしょぐらいの席なのかと思ったら、僕は7列目右側の車椅子スペースに設けられた補助席。

座席

元画像:http://aiia-theater.com/facilities/large.html

普通~に近くてありがたかった。

最終日ということもあっただろうが、演じてるメンバーからは特に緊張とかも感じなくて安心して見ていられたので良かった。 余計なこと気にせず本当に没入できたので90分という時間を全く長いと感じなかったし、終わった後100%純粋に感動できたので良かった。

見終わってから真っ先に「人生」っていう感想が出た。 感想が「人生」って何。本当にそうなんだけど。

隣の席で見ていた人が70歳ぐらいのおじいちゃんだったのも深かった。 このおじいちゃんはどんな人生をあゆんできて、この舞台を見てどんなことを思ったんだろうか。 「河田陽菜ちゃん萌え~」とかだったらめちゃくちゃ嫌。

それはともかく、ず~っと(今でも)「あゆみ、良かったな・・・。」というじんわりとした感想が残っており、大いに感情を揺さぶられた実感がある。 人生とか生き方について、それなりに具体的に、それなりに抽象的に描かれていたため、自分の人生についても他人の人生についても考えることがあって。 そういう脚本や演出自体がまず良かったんだろうし、それを今のひらがなけやきという女たちが精一杯演じるというメタ的な部分も包括して良かったと思えたんだろう。 ほんと、ひらがなけやきだからこその舞台だったというか、「あゆみ」という題材だったのマジで良かったと思う。

ミーパンの演技が素人目にはとても輝いて見えて、このミーパンの演技あってこその「良かった」という感想なんだとも思う。 リマインドでも良かったし、向いてるんだろな。 ほんと全てが良かった、序盤でママの役かなんかやっている時にコサカちゃんをおぶって運ぶ時に竜の形態になってて本物のミーパンドラゴン見れたのも嬉しかった。 あと、新幹線の中で母親の死を知って泣き崩れるところとか、山登りの途中で尾崎さんに謝るところとか、最後あー楽しかったつって死ぬとことか、 他にも色々あったと思うが、大事な場面でしっかり自然な演技をしてくれていたのでこっちの感情も自然に動いたよね。 とにかくミーパン良かった。配役も納得。

柿崎の演技もかなり良かった、良かったと言うか、個人的に好きと言うか。 天才肌なのか何なのか、自然に無理なく演技している感じがして、何か、良いってなった、何だこれ、雑魚の感想か・・・? 柿崎がミーパンを抱えて運ぶところの絵面もかなり良かった。 パワー系の赤ちゃんにはデカイものを持たせるのは常識だもんな。

影山は対照的に結構過剰な印象を受けて、不器用な側面を感じたが、それはそれでまた良くて、影山、そうあれ、って思いながら笑顔だった。

丹生ちゃんが犬の役だったのも確かになって思えたし、人間の役の時も顔が犬のままだったのであゆみの世界に獣人が存在していることになり急にファンタジーだったのが良かった。 獣人の介護士、そういう世界観でも良い。

金村ちゃんも目立たないポジションではあったが着実にこなしていて良かった。

コサカちゃんに対しては斜に構えて「そうでもあるか?」という態度を取り続けていたが、実際に初めて近くで本物を見ると、そりゃ確かにそうでもあるわと思える。 見せて貰ったパンフの中で1つクソみてえな姿勢で立ってる写真を見つけてかなり好きになってしまった。 駄目な部分がこれから出てくるようだと好きになってしまうからちゃんとして。

竹本、舞台を走った時の風で1人だけ過剰に良い匂いを放って来て、お前、となった。 演技に対する苦手意識は確かに感じたが、男の子の役はハマっていて良かったと思う。

トミスズのアドリブは体罰。ビンタ。でも頑張ってたと思う。

河田陽菜ちゃん、他のメンツがそれなりにデカめということもあったが、マジで1人だけ露骨に小さくて、衣装ブカブカで、そりゃ隣のおじいちゃんも「萌え~ッ!」ってなるよな。 きっと苦労したんだろうけど、これといった違和感はなく、ちゃんと出来てたと思う。

ヒヨタンは本物の赤ちゃんなのでちゃんと出来るか心配だったんだが、かなりしっかりと役をこなせていた印象。 ママの役とかもちゃんと演じ分け出来ていて、偉かった。 車掌の役やらされてんのウケちゃったけど、普通にかわいいと思えたので良いと思う。 フィーさんと同じ役なのも何か、僕が気に入っている2人だけど、やっぱ通ずるものがあるのか?

ここまで書いて、「余計なこと気にせず本当に没入できた」という冒頭の発言が嘘だったことになってしまった。

まあ結局良くなかったメンバーなんて1人もおらんくて、全員が全員自分のポジションを精一杯こなす姿が、「あゆみ」という舞台が本来持つエモさとも絡み合って、結果的に超エモかったねということ。 最後のダンスとか、美しすぎて涙が出そうになった。出たかも。

低偏差値なので1回きりだと解釈し切れない部分とかあったかもしれないし、チームハーモニカの方も見てみたかったという思いはあるけども、それはそれとして、チームカスタネットの公演を見れてマジで良かったと思う。 みなさんありがとうございました。

人生とは・・・。