【WUG3rdツアー】歌を歌ってみんなで歩いた仙台
いつもいつも、不思議な力を持った街だと感じる。 帰る時、来た時よりも好きになっている。 仙台という街。
今回の旅も、例に漏れず、これまで通り、これまで以上、今までで最高に、本当に最高の。 タイミングとか、シチュエーションとか、色々ある、色々あって。 日本語がしゃべれない。
今年の夏を彩る、僕の人生を彩る、そんな忘れがたい二日間の話。
初日
東北三大祭りというものがあるらしく。 毎年8月に仙台で開催される仙台七夕まつりがその一つらしく。 すごい祭りらしく。 そこで開催される「KHB七夕フェスタ」というのにWUGが出演するらしく。 遂に勾当台公園ステージでのライブが実現するらしく。
まあ、元々ツアー前日に仙台入りをする予定ではあったし、願ってもない機会だったりした。 (当日開催のWUGオンリーにも少し顔出したかったし。(本当に少しだけ顔出した。))
せっかくのお祭りだし、屋台とかも楽しみながら。 ほやの串焼きとか牛タンつくねとか無限に最強のメシが存在していた。
今回の勾当台公園ライブ、朝から整理券が配布されるシステムだったんだけども、僕が新幹線で優雅に降り立った頃には当然のように配布終了しており。 仕方がないので、午前中にステージで行われていたウクレレフェスの大トリであるところのレジェンド・高木ブーのパフォーマンスを見届けた後(めっっちゃくちゃ良かった)、ステージから少し離れた高台にポジションを取って眺めていた。 この高台がいわゆる穴場で、存外に良く、下手に整理券の遅い番号で無人権ゾーン後方に陣取るよりは相当な優位性があったと思う。
タイテで言うとWUGの出番は2番目。 オープニングアクトを飾ったのは“リアクション ザ ブッタ”というバンド。 僕も結構色々好きなバンドあってフェスとかで名前は見ていたバンドだったんだけど、実際今回が初見で。 いやね、良かったね、良かった。 客席の999割を占めていたであろうWUGオタクもオタクで、ノリノリで暖かく迎えるし、演者もそれに応えるように、それを増幅させるように、めちゃめちゃ熱い歌と演奏を披露するし。 曲も歌詞も良いんだよなーMCも煽りもエモかったし。
早速CD取り寄せるよ。 またライブ行きたい、行く。 こういう思いがけない素敵な出会いもフェスであり、旅なんだ。
さて、いよいよWUGのステージ。 リアクション ザ ブッタで既に会場は暖まりに暖まってたし熱中症で15人は死んだと思うけど、満を持して登場。 屋外ステージならではの公開リハ。 “16歳のアガペー”。
先述のように僕はステージから一歩引いて高い場所にいたんだけども、あの子は僕を見つける天才なので。 ラスサビで、バッチリと、まっすぐきみと歩いていたい事ができた。 ありがとう、高台。
本編セトリ。 “7 Girls War” “地下鉄ラビリンス” “ワグ・ズーズー” “タチアガレ!”
今回のツアーセトリから外れた曲を入れてくる粋さもありつつ。 やっぱり“タチアガレ!”なんですよね。
青山の咳だったり、アンコールだったり、チラシだったり、本編と重ねる部分もありつつ。 でも実際は夏だったり、衣装も制服じゃなかったり、持ち歌が多かったり、客席が超満員だったり、知らない人も「良かったね」って言ってたり。 もう一つの物語が、この場所で新たな一ページを刻んだんやなって。
そこは始まりの場所であり、それは始まりの曲であり。 彼女たちのこれまで、今、これから。 そういうものが何か、何。
とにかく良かった。
良かったので、優勝しながらビールとかモンスとかいっぱい飲んで、屋台でいっぱい食べて、最高な事しかしなかった。 少し落ち着いた頃、もう一度ステージ周辺に戻り、ゆったりとフェスの雰囲気を楽しんだ。 チコウィズハニーワークスの客層に青山吉能とか混じってそうだなとかクソ適当な事を言いつつも次の空想委員会が存外に良く、結局途中から一人でステージ前方まで紛れ込んでしまった。 いや、良かった、名前は知っていたもののちゃんと聴いたのはほぼ初めてだったが、良かった。 仙台で最高な気分のまま最高なシチュエーションで聴くから、っていうのも多分にあるんだが、そもそも何かの音楽を好きになる理由っていうのは、結局そういう思い出が何より大きいと思う。
初日、トリはAqua Timez。 結論から言わせて貰えば、めっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良かった。。
人もそんなに多くなく、かなり余裕のある状態で見ることができたんだが、隣に居たAqua Timezファンっぽい女性が、「普段は大きいライブで太志の顔も全然見えないけど、今日はこんなに近くで見れて嬉しい。」みたいな事を言っていて。 確かに、Mステに出るようなアーティストを、無料で、こんなに近い位置で、何の制約も受けずに見られているのって、ものすごい贅沢なのではって思わされた。
実際僕はメジャーどころの曲しか知らないんだけども、初っ端から好きな曲であるところの“虹”を聴くことが出来たし、“決意の朝に”聴いて「それ!!!!」ってなったりもした。
でも一番印象に残ったのは、これまで聴いたことの無かった“生きて”という曲。 先日のツアーファイナルで熊本公演を行ったという話に始まり。 その時に、熊本で被災した幼いファンから貰った手紙の話。
生きていて良かったなって。 生きて、一緒に歌おうって。 そんな、エモエモのエモで、僕は仙台の夜空を眺めながら泣いた。
生きるって、色々あるけど、最終的に最高なんだよな・・・。
本当に本当に、めちゃくちゃ良かった、幸せな夜だった。 太志ガチ恋勢になってしまった。
明日もあるというのに、気分は既に仙台全クリ。
夜はシンゴジラ見に行ってたオタクと合流して利久。 超ヤバうまかったんだけど、前々日39度の熱を出しながら夜中まで働き、前日も当然のように体調が終わっていたのを思い出し、疲れもあり、感情もあり、完全に人の機能が停止した。 風邪で喉が破壊されてるのに水分補給も必要なのでビールをたくさん飲むんだけど明らかに喉がアルコールを拒絶しまくって無限に咳が出続けるの本当にヤバかったし頭がめちゃくちゃ痛かった。
そういうワケで、命からがらにみんなのオアシスであるところのキュア国分町に転がり込み(いつもありがとうございます。)、様々な気持ちがグルグルしているうちに、一日が終わった。
二日目
Wake Up, Girls! 3rd Live Tour「あっちこっち行くけどごめんね!!」 2016年8月7日、仙台公演。
昼間から優雅な宮城グルメを堪能して準備万端すぎる。 そうめん的なやつは、宮城県白石市の名産であるところの「うーめん」というやつ。 初めて食べたけど、通常のそうめんよりも太く短い麺が印象的。 天ぷらも日本酒とよく合って満足。
七夕まつりの雰囲気を感じながら、会場へ向かう。 途中で白モンス配ってたのすごかった、これ去年の幕張ライブで事前に白リウム配ってたやつと同じだ。 “Beyond the Bottom”で白モンス振ってたオタクいたのかな。
昼は二階左サイドの最前で見ていた。 仙台サンプラザホール、初めて来たけど思ったよりもステージが近い印象で、良い会場だ。
聖地でのライブはいつも特別な雰囲気がある。 そう思っているからそう感じるのか、本当にそうなのかは分からないけれど、そうなんだからそうなんだろう。 昼の部が終わった段階で、これまでで一番の公演内容だという感想を持った。
ただひとつ、あの子が感じていたであろう辛さを、悔しさを、考えずにはいられなかった。
人間どうしたって、調子を崩すときはある。 いくら気を付けて暮らしていようが、どうしようもないときがある。 彼女だってそうで。 たとえどうしようもない要因によるものであっても、よりによって、というタイミングはあるし、それだけに本人が一番しんどいのは想像に難くない。
こういう時、僕は何ってなる。 結局僕は、彼女が昼の部で最後に発した言葉に、逆に助けられてしまったんだ・・・。
色々な事を考えながら、夜の部。
一階前方ドッ真ん中。(真ん中寄りとかじゃなくて正真正銘のド真ん中。)
開幕。“Beyond the Bottom”。
なんかもう昼の部終わってモヤモヤと考えていた事が全て過去になり最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ってなってた。
結局僕に出来るのは、できるときにできるだけ近くにいて、まっすぐ見つめて、笑顔でいて、全力で肯定してあげることだけなんだよな。 それで良いんだよな、って思えた。
好きな人を肯定し、好きな人に肯定され。 相手のことをもっと好きになるし、自分のことももっと好きになれる。
現金な話、席が良かったから、というのは要因として大きいんだけどね実際。 あの場所で感じた“言の葉 青葉”と“16歳のアガペー”は間違いなく過去最高だったし、本当に得難い経験だった。
それでもやっぱり。 僕は何よりも、今できる精一杯を、最初から最後まで、笑顔でやりきった七海の姿に、心を揺さぶられた。
恋だとか好きだとか、今まで散々言ってきたけど。 今回は明らかにそれとは別種の、それを超えた何かのような感情があった。 こんな気持ちになったのは初めてだった。
本当に、彼女が全力でステージに立っている姿を見て、そんな彼女に胸張れるように、恥ずかしくないように、僕も今この瞬間から全力で生きてかなきゃなって思ったんだ。 そんなこと本気で思ったことなんて人生で数える程もなかったのに。
とにかくものすごく、ものすごく、溢れる気持ちが抑えられなくって、終演後ずっっっと笑顔だったと思う。 危ない宗教の人かなってぐらい、ポジティブな言葉ばっかり吐いていたと思う。
そりゃあ酒もうまいわけだ!!!!!!!!!!!!!!
いや、っていうかうまいな?!?!?この店!?!??!
同じ気持ちを共有できる仲間と、仙台のうますぎる酒とメシ(唐揚げが天才的にうまい)と、可愛い店員さん(久保田未夢似)。 これ以上のものがありますか。
仙台駅東口すぐ、「居酒屋ごいち」。 最高でした。絶対にまた来ます。
普段なら、帰りたくない、、、ってベソをかくようなところ。 好きな子のがんばりと、仙台という地が持つパワーと、Aqua Timezの歌と、太志の言葉。(???) そういったものが原動力になっていて、明日からまた前向きに仕事をがんばれるという気持ちでいっぱいだった。 新幹線で東京に帰ってその足で会社に行けるレベルの気持ちがあった。
あの子があんなにがんばってたんだからさ、僕も必死でがんばらなきゃ嘘でしょう。 人生って大変だけど、やっぱり最高だし、生きていて良かった。
寝て起きたら風邪も治っていた。 ありがとう仙台。 最高の二日間だった。
次はいよいよ沖縄。 お互い元気で会えたら素敵だと思う。